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【あなたの暮らしにコーチング】相手の心を開く聴き方〜「オウム返し」〜

こんにちは。コーチ・オンリーワンの上野和禎です。 国際コーチング連盟プロフェッショナル認定コーチ、公認心理師、社会福祉士という3つの視点から、皆さんの日常や人間関係を豊かにするヒントをお届けしています。

今回は、2026年5月18日放送のラジオ番組『Morning CloseUP』で紹介した、「言語の受け止め方~オウム返し~」お話をご紹介します。

目次

良かれと思った「アドバイス」が相手の心を閉ざす?

家族や職場の部下、友人から「最近、ちょっとしんどくて…」などと悩みを相談されたとき、あなたはどう答えていますか?
「どうしたの?こうしてみたら?」「早く休んだ方がいいよ!」と、つい解決策を言ってあげたくなりませんか?
相手を助けたいという親切心から、私たちはつい途中で口を挟んでアドバイスをしてしまいがちです。
しかし、良かれと思ったそのアドバイスが、実は相手の心を閉ざしてしまうことがあるのです。
言われた側からすると、「いや、そういうわけではないんだけど…」と言い訳をしたくなったり、
「これ以上は話しにくいな」と感じてしまう原因になります。
コーチングの世界では、基本的にコーチからアドバイスをすることはありません。
クライアント自身が答えを見つけ出せるように、コーチとクライアントの間に「問い」を置いて、一緒にその答えを探していくからです。

相手の心を開く魔法のスキル「オウム返し」

では、アドバイスの代わりにどうすればいいのでしょうか。
対話の第一歩として私がお勧めしているのが、相手の言葉をそのまま優しく繰り返す「オウム返し」です。
ラジオの生放送でも、パーソナリティのお二人にこんな実演をしていただきました。
【失敗例】:すぐにアドバイスをする
相談者「はぁ…最近、寝不足でしんどいんですよ…。」
聴き手「えっ!早く寝なきゃダメよ!寝る前にスマホばかり見てるんじゃないの?」
これでは、相談者は「スマホばかり見ているわけではないのに…」と心を閉ざしてしまいますよね。
【成功例:オウム返しをする】
相談者「はぁ…最近、寝不足でしんどいんですよ…。」
聴き手「そっか、最近、寝不足でしんどいんだね。」
どうでしょうか? このように言葉をそのまま繰り返すだけで、相談者は「自分のしんどい気持ちをまず分かってもらえた」と感じ、スッと心が軽くなります。
そして、「実は先週から新しいプロジェクトが始まって…」と、自らもっと状況を話したくなるのです。
さらに、この「オウム返し」をするときは、相手の目をしっかり見て「うなずき」を交えることがポイントです。
「あなたの話をしっかり聴いていますよ」というメッセージがより相手に伝わります。

最も必要なのは「最後まで聴くガマン」

この「オウム返し」は、職場での部下からのミスの報告や、家庭での子どものケンカの言い分を聴くときなど、あらゆる場面で力を発揮します。
すぐに「どうしてそんなことになったの?」と問い詰めたり、「こうすればよかったじゃない」と正論を言ったりするのではなく、
まずは「うまくいかなかったんだね」「ケンカして嫌だったんだね」と受け止める。
そうすることで相手は自ら問題点に気づき、自分から解決策を見つけ出すことができます。
ただ、相手の話を最後まで聴くのって、実はすごく「ガマン」がいるんです。
特に相手が身近な家族や部下であるほど、自分の持っている「正解」をすぐに教えたくなってしまうからです。
今日からぜひ、アドバイスをしたくなる気持ちをグッとこらえて、うなずきながら相手の言葉を繰り返す「オウム返し」から始めてみてください。
それだけで、相手の心はグッと開いて、関係性が豊かになります。

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