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前向きにとらえよう!

コップに水が半分入っています。これをどのようにとらえますか?

「コップに水が半分 ”しか” 入っていない」ですか?

「コップに水が半分 ”も” 入っている」でしょうか?

今回はものごとを前向きにとらえる視点についてお話しします。

目次

過去と未来どっちに向いているのか?

子どもが算数のテストを学校から持ち帰ってあなたに見せたときのことを思い浮かべてみてください。
100点満点で50点でした。あなたはお子さんにどんなふうに声を掛けますか?
「50点 ”しか” 取とれなかったの?なんで?」ですか、
「50点 ”も”  取れてる。がんばったね!」 ですか。
いずれも、事実は半分取れているということです。

100点を基準に見ると、満点に50点足りないという足らない方にフォーカスすることになります。
だから、「なぜ半分も間違えたのか?」「100点まであと50点も取らないといけない」という考えが浮かび、何がいけなかったのかと過去を見るようになります。

一方、0点を基準に見ると、50点取れたという、取った点数にフォーカスすることになります。
だから、「どんな問題が正解したのか?」「何を頑張ってきたから50点取れたのか?」「次に60点を取ろうと思ったら何をしたら良いか?」という考えが浮かび、さらに点数を取るために何をしたら良いのかと未来を見るようになります。

できなかったことよりもできたことを見る

私がコーチングでクライアントとのセッションの終わりに、次回までどんなことに取り組みますか?と問いかけて、次回までの行動目標を一緒に立てることがよくあるのですが、次のセッションのときにクライアントに「(前回から今日までの)この2週間どうでした?」と聞いたときに、クライアントから「3つの(行動目標)うち、1つ”しか”できませんでした」という声が返ってくることがあります。

そんなときに、私は「3つのうち1つできたのであれば前進ですよね」とか「1つはできたということですよね」と返します。
「なぜ1つしかできなかったのか?」
「なぜ残りの2つは取り組めなかったのか?」ではなく、
1つできたのならば、
「1つできたのは前進」「それに取り組むことができたのはなぜか?」を一緒に振り返ることで、次のセッションまでに2つ目、3つ目のことに取り組むためにはどうしたらいいのかと前向きな会話にしていきます。

上司は部下のやる気を引き出すために前向きにとらえる

会社における上司の部下との関りにおいても前向きにとらえることは大事です。

部下の目標が達成できた状態が10、スタート地点が1とすると、会社にとっても上司にとっても10になるのが一番良いのは言うまでもありません。
半分まで進んでいることに対して、5しかできていないという見方をすると、
「まだ5しかできていないのか!」と上司も感情的になるかもしれません。
しかしながら、ここで感情的になって部下を叱り、落ち込ませ、パフォーマンスを下げることになれば、目標達成への道のりは困難となります。

部下のパフォーマンスを上げて目標を達成することが会社にとっても上司にとっても、部下にとっても望ましいことなので、部下のやる気を引き出して、パフォーマンスを上げることが上司の役割になるのではないでしょうか。

部下育成も子育ても同じ

私は上司が部下を叱咤激励するだけでパフォーマンスが上がるような時代ではなくなったと思っています。
子育ても一緒だと思います。できていないことを叱るのではなく、できているところを褒める、認める。

だから、できなかった事に目を向けるのではなく、できているところを見て、
「自分が思っているよりもできているんだな」「自分が思っているよりも前進しているんだな」と部下や子どもが自分のことを認めることができるように、関わっていけると良いのではないでしょうか。

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